軽く寝坊して登山口に向かいました。
カムイワッカの湯の滝まで車で行き、そこから登山道までの600mは徒歩で進みます。
途中、オスの鹿くんと会い登山口まで一緒に歩いてくれました。
「ありがとう。バイバイ。」
登山道は地形図で見たとおり緩やかな登りからスタート。
最初からずっと笛と熊鈴で音を出しながら進みます。
「もしも熊にあったら、射程距離9mに近づくまで我慢すること」
自分に何度も言い聞かせ、熊よけスプレーをホルダーから出す練習をしながら歩きました。
でも今日は生き物の気配がぱったりとありません。
そうこうしていると硫黄鉱山跡に到着。
カムイワッカの湯の上流部分も見えます。
ここから雨が降り始めました。
この後は、大きな岩が転がる枯れ沢になったのですが、写真を撮る余裕はまったくありませんでした。
ガスが出てきて視界がない中、カラスがずっと鳴きしきります。
実は前日自然センターを訪れた際、知床財団の方に
「なぜだかわかりませんが、カラスが2~3羽旋回していると必ずそこには熊がいます」
と言われたのです。
カラスの鳴き声はするけど、どこにいるのかガスで見えない。
ということは熊からもこちらが見えないので、近づいてきたらはちあわせの危険があるということです。
早くカラスの鳴き声から遠ざかりたくて登ろうとしますが、マーキングの岩が少なすぎて進んではトレースがなくなり、地図とGPSを確認する作業の繰り返しでなかなか進めません。
その上、登れば登るほど雨が強くなります。
気温は11℃。
カッパを着てはいますが、降り始めに少し濡れてしまいってそこが寒い。
そしてカッパの手首部分からじんわり浸透が始まりました。
そしてほかの登山者がいないこの状態。
もはや登る意味を見出せませんでした。
下山を決意して12時頃カムイワッカの滝まで戻ってきました。
すぐに羅臼登山口があるホテル地の涯(0152-24-2331:入浴料800円)へ。
体が冷えて腕がしびれていたので早く温泉へ入りたいと思いました。
お湯は透明で長く入っていてものぼせにくい温泉でした。
実はこのホテルの駐車場から無料の野天風呂に徒歩で行けるらしく、ホテルの温泉利用者は私だけ。
一人っきりの温泉をのんびりと味わい、新噴火口から噴煙があがるところは見れたので、知床硫黄岳のピークハントはできなかったけど満足でありました。
それにしても下山して温泉に入っている間に晴れるとは、憎たらしい天気であることよ。

K
埼玉県在中。旅することが大好き。30歳にすべての仕事を辞めて火山を登りながら車中泊で日本を一周が終わり日常に戻りました。もうアラフォー・・・になったのですが、気が向いたときにブログの更新をします。
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