朝、九州に渡ってから地図を広げたら、ここにもカルスト台地があるらしい。
日本3大カルストのうちのひとつ、平尾台です。
どこに行くか詳細に決めていませんでしたが、カルスト大地も好きなので、そこに行くことにしました。
大平山と書かれた、簡単に登れそうな丘だったので登ることにしました。
登山地図はないので、GPS機能が使える地形図をダウンロードします。
ところが大平山まで登ると連山になっているではありませんか。
これは行けるところまで行ってみようと思ってどんどん進みました。
途中野焼きをしていて、カルスト台地特有の白っぽい岩が良く見えます。
最初は四方台を得て、貫山に行く予定でした。
それをどう間違えたのか…中峠方面に進んでしまい、気がついたら周防台に到着。
(登っている時はここを貫山だと思っていた。)
他の人は、車道に向かって下山して行きましたが、地形図で見ても私が車を停めたポイントと繋がっているのかわかりませんでした。
(登っている山を勘違いしているため、正しく地図が読めていない。)
行きと違う道を使って帰りたいと、途中でトレースを辿って降りてみたけど、違う方向に向かってしまう様子。
(地形図には登山道として載っていないトレース)
何度も降り、登り返しを繰り返して、結局来た道を戻ることにしました。
(ios8にしてからアプリの調子がおかしく、何度かGPSの軌跡が途切れる。)
吹上峠に戻ってきた頃には日が少し傾いてきていました。
野焼きをしているおじさんに話しかけられました。
「あれはドリーネだね。」
「ドリーネってなんですか?」
「漏斗状になっているところだよ。ああいうところから石灰水が落ちるようになっていて、そこで鍾乳洞ができるんだ。カルスト台地では決して登山道以外に入っちゃダメだよ。漏斗状のドリーネだったらいいけど、井戸のようにまっすぐなドリーネもあるんだ。落ちたら鍾乳洞のようなところに真っ逆さまだよ。」
「へぇ…そうなんですか。知りませんでした。」
「青龍窟って知っているかい?」
「知りません。」
「この下に有料の千仏鍾乳洞っていう洞窟があるんだ。それよりも観光化されていない洞窟、青龍窟のほうが長いんだ。でも…決して一人で入ってはいけないよ。昔ロープを張りながら一人で入った人がいて、途中でロープが途切れて迷子になって帰ってこれなくなって亡くなった人がいたんだ。中は1つの道ではなく、複数に分岐していて複雑な構造だよ。」
興味はそそられますが、一人では入ってみる気がしません。
また今度、冒険に来たいと思います。
その後は千仏鍾乳洞(093-451-0368:800円)へ。
ここは、途中から水中を進むらしく、最初からサンダルに履き替えて進みます。
クロックスタイプのサンダルは滑りそうだと思いますが、水中を歩いているときは滑りません。
水の上にある石を歩くときは滑ります。
どんどん道が狭くなり、最後は電気がついていないところを進みます。
トンネルをくぐるためにしゃがむと(この部分は水深が深くなっている)カメラが濡れるでしょう。
この写真を撮るためにしゃがんだらお尻まで濡れてしまいました。
カメラは濡らしたくないのでここでギブアップ。
トンネルの向こうからはかすかに人の声が聞こえます。
実はこのトンネルを越えた後は滝登りが3つあるのです。
怖い!無理!!!
ほかにも垂直にくだっていく牡鹿鍾乳洞(093-451-0165)もあるらしく行きたかったのですが時間がありませんでした。
昨日も今日もカルスト大地と鍾乳洞で、お腹いっぱいです。

K
埼玉県在中。旅することが大好き。30歳にすべての仕事を辞めて火山を登りながら車中泊で日本を一周が終わり日常に戻りました。もうアラフォー・・・になったのですが、気が向いたときにブログの更新をします。
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