山で会う人に聞かれる質問。
「どこの山が好きなの?」
それには「御嶽山と苗場山」と答えるようにしています。
御嶽山はそれくらい大好きな山。
硫黄臭と蒸気がシューシュー出ていて、火山らしい火山です。
天気もいいので、まさかこの後前回の登山時と同じ目に合うとは思いもしませんでした。
王滝口(田の原口)の10合目にくるとドンヨリと怪しい雰囲気が漂います。
とりあえず鳥居をくぐって剣が峰に向かって歩き出すと…
来た!
独立峰、御岳山特有の強風。
そして硫黄の臭いと水蒸気が噴出する音。
前回もこの強風とガスで、二ノ池も見れなかったのでした。
剣が峰に登るのも嫌になり、山の外側を歩きニノ池に直行します。
ニノ池はきれいだけど…寒い…本当に寒い。
シェルもダウンも着て、インナー手袋と冬用ミトンを付けてもまだ寒い。
窪みに昼食をとっているお姉さんを見つけたので、私もしばらくそこでうずくまりました。
せっかくなのでクッカーで暖かい飲み物を飲み、お姉さんと少し会話をした後、殺生河原経由で三ノ池を見に行ったのです。
三ノ池はすばらしい場所にあり、上からの羨望はまずまず。
きれいな水でおいしいと噂を聞いていたのですが、強風すぎてこれ以上歩こうとはとても思えません。
先ほどのニノ池に戻ると、「火口経由で剣が峰」と書かれた立て札を見つけました。
火口…見に行かないわけには行かないでしょう…?
途中で、1組の夫婦とすれ違いました。
「寒すぎて、私泣きそう」と奥さんが声をかけてきました。
奥さんはちゃんとシェルで身を包んでいるのに震えていました。
本当に強風のせいで寒くて辛い日です。
火口も曇っていたのですが、待って少しだけ姿を見ることができました。
火口は不思議な場所です。
火口の淵は…今思い出しても怖い…強風の中歩くべき場所ではありません。
道が細くて…煽られるたびにヒヤヒヤでした。
ちなみに先ほどすれ違った夫婦以外にここをまわっている人はいませんでした。
そして、一番シューシューとガスが出ているところの近くへ…
安達太良山のような見た目の壁です。
足元に気をつけながら剣が峰に向かいますが、このあとは強風すぎて写真を撮る心のゆとりはありませんでした。
王滝10合目まで戻ると風にもあたらず、ゆっくりと下山できたのでした。
下山途中に愛知県からきた同い年くらいの女の子と話して仲良くなりました。
まさか10日後、御嶽山が噴火するとはとても思いませんでした。
(この日記は9/18当時、御嶽山に行った当時の素直な気持ちを記載したので、もしかして一部不適切な表現があるかもしれませんが、お許しいただければと思います。)
K
埼玉県在中。旅することが大好き。30歳にすべての仕事を辞めて火山を登りながら車中泊で日本を一周が終わり日常に戻りました。もうアラフォー・・・になったのですが、気が向いたときにブログの更新をします。
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