しばらく天気は下り坂の予報。
気温も寒くなってきたので、妙高近辺の標高が高い火山へは登山を断念しました。
かわりに翡翠が拾えるという海岸を目指して糸魚川へ。
朝のうちは白馬岳がどこかもわからないほどグズグズ天気でしたし、翡翠が拾える海岸の詳細地図がわからないため、糸魚川の観光協会を訪問しました。
観光協会の場所が本当にわかりにくかったのですが、糸魚川駅の隣にあるヒスイ王国の建物の二階にありました。
ジオパークの方が熱意伝わる話し方で説明をしてくれました。
「東日本と西日本では大陸の年数が全然違うのは知ってる？そのつなぎ目がこの町にあるのよ。」
「へー！」
「翡翠は翡翠峡では採取してはいけないの。天然記念物だから。でも海岸では拾っていいのよ。」
「へー！」
「翡翠はね、光を当てると透けるの。探すときにはペンライトを持って行くといいわよ。」
「へー！」
何度も「へー！」と言いました。
そして目指すは、翡翠海岸。
翡翠を探すも、他にも綺麗な石がたくさんあって、翡翠じゃない綺麗な石をたくさん拾いました。
車を駐めた場所に交通整理をしているおじさんが立っていて、どんな石を拾ったのか尋ねられたので、石を一通り披露しました。
「翡翠はないねぇ」
「そうですね。でも、宇宙柄の綺麗な石がたくさん拾えたから満足です」
「確かに自分の気に入る石が本当に価値があるってことかも知れないね。どこから来たの？」
「埼玉からです」
「埼玉から来たなら翡翠拾って帰らないとね。あっちの海岸に結構あるから行ってみな」
おじさんが教えてくれた海岸まで車で走らせ、探したのですが見つけられず、元いた海岸に戻りました。
「あっちでも見つからなかったから、この海岸で探します。」
「そっか」
翡翠を探し歩いていたところ、イカを釣っているおじさんに話しかけられました。
「翡翠見つかる？」
「いや、全然です」
「地元の人間が朝一でさがしているし、今日は海が凪いでいるから難しいね」
話している間にイカが釣れました。
「ねぇ、このイカ絞めて。目と目の間を刺せば大丈夫だから」
「えっ？」
「絞めたらそのイカ持って行っていいよ。それアオリイカ。あげる」
夕飯にアオリイカをいただきました。
そして、車に戻るとサイドミラーにスーパーの袋がぶらさがっていて、中に翡翠と手紙が入っていました。
「交通誘導のおっちゃんです。これあげます。ねいちゃん元気でね。さようなら」
えー！！
ビックリな一日です。
さっそくアオリイカをさばこうとすると…死んでいるのに斑点模様が動いていて気持ち悪く、キャーキャー悲鳴を上げながらさばきました。
今までは死んでから時間が経っているイカしかさばいたことがなかったからなぁ。
おかげで墨袋を破ってしまい、真っ黒なイカソーメンができました。(笑)
さばき途中で、一切れ味見したら甘くて美味しい。
臭いのかと思ったのですが、まったく臭くありませんでした。
ゲソは皮が剥けなかったので、斑点がチカチカしたまま食べました。
アオリイカの墨はイカ墨パスタに使用されるものとあって、イカについてしまっても美味しく食べることができました。
K
埼玉県在中。旅することが大好き。30歳にすべての仕事を辞めて火山を登りながら車中泊で日本を一周が終わり日常に戻りました。もうアラフォー・・・になったのですが、気が向いたときにブログの更新をします。
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